人には誰しも長所と短所、得意と不得意があります。
私にとって
「長所」は単純にその人の優れているところ
「得意」はやると楽しく自信があること
だと思っているのですが、私自身は短所や不得意だと感じる部分はあまり気にしなくても良いのではないかと思っています。
長所と短所は表裏一体とも言われていて、「いい加減」な人は「おおらか」とも言えますし「心配性」は「準備が万全」であったりします。
そしてどれだけ不得意なことを克服しようと頑張っても、それが得意である人には敵わないですし、それならば不得意なことは気にせず得意を思いっきり生かしていく方にシフトする方が様々な道が開ける気がします。
海外と比べて日本は短所や不得意なことを気にする方が多いように感じます。それはきっと日本が集団行動の大切さを幼いうちから教わり、周りを気にしてしまう性格であることも理由かもしれません。決してそれらは悪いことではないのですが、適材適所という言葉があるようにそれぞれが長所や得意なことを生かして活躍できる世の中であったら素敵だなと思います。
親は子どものことを思って短所や不得意なことを気にするあまり思わず叱ることが増えてしまったり、それによりお子様が更に短所や不得意なことを嫌に感じてしまう、自己肯定感や向上心も下がりこちらの愛が上手く伝わらないなんてことも。短所や不得意なことを直そうとすると、苦手意識からやる気が起きづらく「〜はしてはだめ」と行動に制限がかかってしまったり、ダメなことに重点を置いてしまうので考え方もネガティブに傾きやすくなります。その分長所や得意なことを褒めたり伸ばしてあげるとその子の自信に繋がり考え方も前向きになっていくのではないかと思います。もしお子様が自発的に短所や不得意なことを気にされて克服しようと努力されている場合はその気持ちを大切にしてあげて、「どんなあなたでも大好きだよ」と温かく見守ってあげてくださいね。
得意を伸ばすことのメリット
1. 伸びるのも早く、一生懸命になり、集中する。
2.たくさんのことを学べる
例えば絵を描くことが大好きな子がいるとします。その子は絵を描くことで、バランス感覚、色彩感覚、人の表情から感情を読む力、想像力、思考力、表現力なども同時に磨き、決して絵を描くことだけを学んでいるのではないと分かります。そして描くことを通して培った能力はもちろん他のことにも生かしていくことが出来ます。
3.長所や得意なことによって短所や不得意なことが克服されてしまうことも
例えば人見知りだけれど歌うことが好きな子だとします。ステージや発表会などで歌を披露し、拍手を浴びて「とても良い歌声だね」と声をかけてもらったことで自信がつき恥ずかしい気持ちよりも、もっと人前で歌いたい気持ちが湧いてくることもあると思います。
もし「暴力的」だったり「嘘をつく」など人として本当に直さなければならない部分がある場合は決して見過ごしてはいけないし、きちんと話し合いをすることや叱ることも必要だと思います。
長所も短所も、得意も不得意も個性があることは人間らしくてとても素敵です。どんな時も自分らしくいられるように個性を大切にしてみてください。