日々暮らしの中で、自分がどんなところに住んでいるかをじっくり考えることはありませんが、実は住まいや自然環境は、人の食生活や健康に大きく関わっているのです。気候や好む食べ物、かかりやすい病気なども場所によって変わってきます。
例えば中国最古の医学書「黄帝内経」にも
東の地域
海に近いので魚を多く食べ、塩味を好むので皮膚にできものができやすい
西の地域
風が強い砂漠地帯で肉類をよく食べる。肥満になり内臓の病気にかかりやすい
南の地域
汗をよくかき酸味のものを好むため痙攣やしびれを起こしやすい
中央部
色々な物が豊かなのであまり労働せずに様々なものを食べられる。動かないので手足に力が入らなかったり熱が出る病気になりやすい。
と書かれています。日本は島国であり海に囲まれているため冷えと湿気の影響を受けやすいです。ですから飲食では温かいものや体をあたためる食材を取るのがよいとされています。日本でも沖縄や北海道などではまた少し事情も異なってきますし、四季も人の体に変化をもたらします。自然と人はいつも繋がっているということなのですね。
自然なもので優しく暮らしが豊かになりますように。