子ども達に体験してほしい虫の世界

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虫だって好きな子になってほしい

 

地球の生態系を守る上で大切な虫の存在。しかし、世界中で虫が減少傾向にあり数十年後には約40%の虫が絶滅してしまう可能性があると言われています。と、なにやら壮大な出だしなってしまいましたが今回は子どもの教育に繋がる虫のお話です。

最近は虫が苦手な大人や子どもが増えているようで、親も子どもが虫に触らないように気をつけていたりソーシャルメディアでも虫関連の投稿には「閲覧注意」といった前置きの表現がされることも増えたように思います。あの有名なジャポニカ学習帳からも「気持ち悪い。。」とクレームが寄せられて虫の写真の使用をやめてしまったそうです(しかし人気だった為2020年に50周年記念でちょこっと復活を遂げました)確かに虫は色や見た目が特徴的であったり、触ると危ないものもあるため苦手だなと感じさせてしまう要素がありますよね。

私もどちらかというと平気な方ではありますが正直とても好きかと言われたら違います。しかし子どもの前でいつも心がけていることはその苦手な気持ちを子どもには押し付けないということ。苦手な虫を見た時も、グッと堪えて「怖い」「やだ」などネガティブなことは子どもの前では一切言わないように普段は封印しております(笑)それは虫が苦手になった原因の一つに「大人からそう教わったから」という刷り込みや、大人のリアクションや言動を聞いて「虫って気持ち悪い」と思わせてしまっていることもあるなあと感じたからです。私が虫と子ども達の触れ合いが大切だと感じている理由は「いのち」を学べるから。虫に触る時の力の入れ方、虫とのちょうど良い距離感、寿命の長い虫や短い虫、跳ねる虫、光る虫、鳴く虫、泳ぐ虫、飛ぶ虫の違い、成長に伴い形が変わる虫、どのような行動をするかなど観察を通して得られることがたくさんあります。もし虫に触れなくても、目で見たり鳴き声を聞くだけでも十分です◎シーズンになると子ども達がカブトムシの幼虫を飼いはじめ、成長の様子を一生懸命に伝えてくれたり、ダンゴムシやアリが大好きで虫かごいっぱいに集めて目をキラキラさせる子がいたりなど、じっくり観察をすることは子どもにとってこんなにも面白いのだと感じさせられます。捕まえやすい身近な虫にはバッタ、あり、ダンゴムシ、ミミズ、カタツムリ、セミ、蝶、トンボなどが挙げられ、季節ごとに見られる虫も違いますね。近所の公園、森の中、ちょっと足を伸ばせるならキャンプに行くのもとても良いです。今は100円ショップに虫とり網やかご、虫メガネも売っていますし、お金をかけずにすぐに楽しむことができます。面白い虫の世界を、ぜひ怖がらずに覗いてみてほしいです。

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