幼児期には感覚器(目、耳、鼻など)、脳、そして随意筋(ずいいきん)と呼ばれる自分で動かすことのできる筋肉の大体が完成してしまうと言われており、子どもの知能を育てることと大きな関わりがあるようなのです。そしてこの感覚器、脳、随意筋の3つをフルセットで使うことができるのは特に手や指を使う活動になります。例えばボールが転がってきたとします。子どもはそれを見て(感覚器:目)そのボールを手に取って投げてみたいと思う(脳からの指令)そして実際にボールを手に取り投げる(随意筋)という流れです。どのような活動でも良いのですが、色々な手や指の動作を楽しめると良いです(例:引っ張る、押す、挟む、めくる)もしこの幼児期にこういった活動を十分にすることができないと、この3つの機能が発達しきれないまま完成してしまうと言われております。
知能とは決してお勉強ができるということではなく、受け取った情報をどのように脳が処理していくかというプロセスになります。たくさん手を使った活動をしていくことで子どもは好奇心を育み、目的を達成する為にたくさん思考をします。ですから自然と学び取る力や、学び方を覚えていくので学び上手な子になっていくそうなのです。よく「勉強ができないのは勉強の仕方を知らないから」という話を耳にすることがあると思いますが、幼児期のこのような経験なども関係しているのかもしれません(もちろん幼児期にできなかったからといって、手遅れになるということではありません)今回は少し専門的なお話になってしまいましたが、子どもは動いて感覚を使うことで成長をしていくということだけ、ちらっと覚えておいてくださると嬉しいです^^