子どもの自発性を尊重するためにできること

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子どもの自発性を尊重するためにできること

 


子どもが早いうちから家事であったり、身の回りのことを自分でできるようになる為には大人が適切な環境を整え、やりたい気持ちが膨らむような声かけが大切です^^一人の「個」として成長していく子どもを親であれば誰しも応援してあげたいもの。今回はどのようにサポートできるのか2つの環境に分けてお伝えしていきます。

 

物的環境

●子どものサイズであること(机、椅子、使うもの)

大人と子どもでは体のサイズが違うので、やりやすいように子どもサイズで提供してあげると◎

●おもちゃなどではなく、使うものが本物であること

●自然界の素材をなるべく使う

特に幼児期には本物にたくさん触れることが大切な時期と言われていることや(ガラスなどの素材を使っていくことで丁寧に扱わないと割れてしまう→「優しく使用する」ということを学ぶチャンスでもあります)集中力もプラスチックなどのものと比べて伸びると言われております。

●場面を切り取って提供する

例えばコップにお茶を注ぐことがしたかった場合はその作業だけに集中できるように、

冷蔵庫からお茶を出す→小さなピッチャーに移し替える(注ぎやすいように)→棚からコップを取り出す→机にセットするまでは大人が準備をします。過程が多すぎると子どもがやりたかった作業にたどり着くまで時間がかかってしまうことや、難易度が高すぎてしまうこともあるからです。小さめの布巾も用意できたら「こぼれたらこれで拭いてね」と伝えられます◎

 

人的環境(大人)

●静かに見守る

集中している時などは話しかけると妨げになってしまうことも

●初めにやり方を見せる

やり方を見せるときは説明せずに動作で示すことで子どもは手の動きに集中して学び取ることができます。

●間違いは教えず、指摘せず、自分で気がついてもらう

直接「違うよ、こうだよ」と伝えるのではなく、間違っていたらもう一度やり方を見せてあげると◎そうすると、もうやらない!と子どももなりにくいです。

●具体的に褒める

「すごいね、できたね」ではなく、「ちゃんと枠にシール貼れたね!」「こぼさないで運べたね」と具体的に伝えてあげることや、「素敵な絵だね」とこちらが評価をするのではなく「たくさんの色を使って描いたんだね」と事実を肯定する声かけを大事にしてみます。褒めるというのは認めるということで評価をするのは子ども自身、大人ではないのです。

●ポジティブな声かけ

子どもが失敗してしまった時「あーあ」「もうー」の代わりに「大丈夫だよ」「もう1回やってみる?」と伝えたり「○○しないの」から「〇〇しようね」の声かけに変えてみる。例えば走らないの→歩こうね、うるさい→静かにしようねと伝えることで子どもが前向きに変化することができます。

などなど。人的環境は語りきれないくらい深いので大事にしたいほんの一部のみご紹介しました。

そして大人が決めた制限の中で子どもが自由にチャレンジできる心の環境も大切にしていきたいですね。子どもはこのように環境を通して様々なことを学んでいくため、大人が「教える」というよりは自ら学びとれる環境を大人が「整える」ことでその子の個性がますます輝いていきます。

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