前回に引き続き発達障害の種類や特徴についてお話をさせてください。今回は学習障害(LD)についてです。知的に遅れはないけれど聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどのいずれか、もしくはその中でも一部が困難な状態なことを指します。主な分類は次の3つです。
〜読む〜
ひらがなの音読が遅く、読み間違える(ためらいがちに音読をする、当てずっぽうを言う、発音することに困難がある)
読んでいるものの意味を理解するのが難しい(繋がりや関係、意味するものが分からない)
〜書く〜
つづり字の困難(母音や子音を付け加えたり入れ忘れたり、置き換えたりする)
文法や句読点の間違い、段落のまとめ方が上手でない、思考を書くことができない
バランスの取れた字を書けない
書写しが遅い
〜計算する〜
計算の困難(一桁の足し算も指で数えないとできないなど)
数の概念が身に付かず規則性などが分からない
文章問題が苦手
学習障害を持つ子にはそれぞれの特性に合った教材や勉強方法がありますので、まずはどんな所を苦手に感じているのか気づいてあげることが大切です。次回は発達性協調運動症(DCD)についてのお話になります。