子どもの発達障害を詳しく理解する⑦コミュニケーション障害

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子どもの発達障害を詳しく理解する⑦コミュニケーション障害

 

今回は他の発達障害とも伴いやすいコミュニケーション障害についてのお話です。

 

①語音症(6歳を過ぎても治らない時)

言語の発音がはっきりしていない

母音の発音や子音の発音に誤りがあるが治らない

発音できない音がある

 

②社会的コミュニケーション症/障害

会話はしっかりできるが、状況に応じたコミュニケーションをすることが困難。話す相手(目上の人や知らない人など)によって言葉遣いや話し方を変えられない、ジョークを理解できない、挨拶ができない、相手の気持ちに配慮した会話が困難、場違いな発言をしてしまうなどがある

 

③吃音(どもり)

「おおお、おはよう」など滑らかでない話し方や、「さーーーかな」など伸ばすことがあり、言葉を出すまでに間があいてしまう。2歳から5歳までに発症し、男の子に多い傾向。精神面が安定しているときは出ないこともあり自然に治る場合も多いので吃音であることを気にさせない接し方をしていくことが大切。もし悪化してしまうと喉が締め付けられているように感じたり、息苦しさを感じることがある。すると足踏みしながら話す、顔をしかめながら話す、上半身をフラフラ動かすなど苦しさから抜け出す工夫をする行動を取ることで一時的に吃音が出なくなるが、それは無理をさせている状態なので早急にサポートが必要。

 

④特定不能のコミュニケーション症/障害

①から③に当てはまらないけれどコミュニケーションに困難がある(発達障害との診断を受けるまでに至らない人が多い)

 

発達障害には支援が必要であり、本人が特性を理解して抱えている問題を和らげる方法を見つけていくことや、関わる方々が障害を持つ子に伝わるコミュニケーションの取り方をしていくことが大切なのだと思います。次回は発達障害では無いけれど、とても敏感で繊細なHSCの特徴を持つ子についてのお話です。

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