人間の能力には認知能力と非認知能力と言われるものがあります。認知能力とは学力、IQ、記憶力を指し、非認知能力とは社会性、協調性、共感性、やり抜く力、自制心、自尊心、思いやり、信頼、勤勉性など心の部分の能力を指します。とある研究発表では認知能力が高い人(学力が高い人)と幸せな人生を歩むこととの因果関係は無かったのに対し、非認知能力が高い人は幸せな人生を送っているという結果になったそうです。人間である以上、どちらも大切な能力だとは思うのですが非認知能力はどのようにしたら高めることに繋がるのでしょうか?一つはコミュニケーション能力を磨くことがとても大切です。「発達障害児とコミュニケーション問題」の投稿でもお伝えした通りお話上手=コミュニケーション能力が高い人という意味ではなく、聴く力がありお互いの意志を「相互」に伝えられることが大切です。
そして大人ができる非認知能力を伸ばす接し方として
過保護にならない
相手が感じた気持ちに寄り添う
尊重する
肯定的な話し方
質問をしながら考えるきっかけを与える
強制やコントロールをしない
信じる
無条件に愛すること
などが挙げられ、幼児期から取り組むことが重要なのだそうです。
10年、20年後にはAIやロボットが人間の仕事を代行し、現在ある職業の半分は自動化になると言われておりますが、彼らに認知能力はあっても非認知能力はありません。これからの時代を生き抜くために、非認知能力の大切さを理解しながら子どもの人間力が養われる接し方や基盤作りのお手伝いをしていけたら良いなと思っております。