家庭や園、学校で療育をする時に大切にしたいこと

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家庭や園、学校で養育をする時に大切にしたいこと

 

今回は家庭や園、学校などで療育を取り入れる際に大切にしたいポイントをいくつかお話させてください。

初めに療育の目的とは発達正常児に近づけることではなく、日常生活を少しでも送りやすくする為の方法を子ども自身に学んでもらうことです。ですから過保護になってしまったり、または強制し過ぎてしまうとお子様の成長を妨げてしまう場合がありますので注意が必要です。例えば、手助けしすぎてしまうと自分でできた!という成功体験を得ることが難しく自己肯定感が育ち辛くなってしまうことなどが挙げられます。

トレーニングは繰り返し行うことで身に付いていくため、しっかりと提示を見せ、たっぷりと練習を重ねながら長い目で温かく見守ることを意識したいです。

療育では基本的に「叱る」ということをしていません。それは叱られることでトレーニングを不快に感じ、やる気の低下に繋がってしまうこともあるからです。ですが他人を傷つけたり迷惑をかける、危険な行為をしてしまった場合にはきちんと叱り、注意をします。叱り方は叱る理由を明確に伝え、その場の悪い行為のみを指摘するようにし、感情的になったり大声は出さないように気をつけます。そして改善されたらたくさん褒めて認めてあげましょう。

子どものできないことよりも、できている所に目を向けて笑顔で褒めてあげましょう。できない事はないがしろにするという意味ではなく、「もっと良くするにはどうしたらいいかな?」と考えるきっかけを子どもに与えていきます。一生懸命考えて出してくれた答えには、どんな答えであっても否定せずに受け止めてあげましょう(考える姿勢が一番大事です!)

 

療育はすぐに成果が出ない為、お子様に繰り返し伝え続けることが親にとってストレスになってしまう場合があります。そんな時は、迷わず一旦やめましょう。お子様の為だったはずの療育が、療育すること自体が目的になってしまうと親にとってもお子様にとっても辛いものになってしまいます。目の前のお子様とシンプルに関わり、また始められそうなタイミングで開始して頂いて大丈夫です◎そして園や学校の先生は療育をしている保護者のサポートにもしっかりと意識を向けてあげたいです。抱えているお悩みやお話などは誰かに聞いてもらえるだけでも気持ちが軽くなることもあると思います。一人でも多くの方に発達障害への理解が深まってくだされば嬉しいです。

 

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