日本には地域によって草花に溜まった朝露を飲む習慣があったそうで、海外でも古代エジプトで利用されていたりオーストラリアの先住民の間でも朝露のついた花を食べていた習慣があったようです(余談ですがサバイバル術でも水を集める方法の一つとして知られています)他にも飲むこととは少し違いますが、今ブームである花手水も、元々は草花についた露で手を清めていたことが始まりで、草花に触れた露は特別なものとして捉えられていたことも伺えますね。そしてもう一つ、子孫繁栄の縁起物でもある里芋の葉に溜まった朝露は「天水、月の雫」と呼ばれ墨を磨るのに使われ、その墨で短冊に子宝に関する願い事を書くという風習もあるそうです。
全ての生命にはエネルギーがあり、もちろん植物も同じです。だからこそ草花の上に溜まった朝露にも、陽の光と混ざり合いながらそのエネルギーが移っていても不思議ではないと私は感じます。実際に人工的に朝露と同じ水を作り出し、それぞれの植物が持つエネルギーの力で感情の揺れを整えていくフラワーエッセンス(フラワーレメディとも呼ばれている)も多く販売されています。おまじないのように輝く綺麗な朝露を見かけたら、少し頂いてみるのも面白いかもしれません。それは、どんな味がするのでしょうか?
自然なもので優しく暮らしが豊かになりますように。