突然ですが、もしお子様が左利きの場合、右手に直しますか?直しませんか?私は元々は左利きだったのですが、不便になるからと泣きながら矯正させられた過去があります。しかしそれでも腕時計は右手首に、バッグは左側でしか持てないなどのちょっとした名残は今でもあります。最近ではSDGsの広がりと共に以前と比べて左利きさんに優しいグッズなども増えてきており、左利きが尊重される世の中になってきました。
脳科学の世界では利き手を持ち直すのは脳にはあまり良くないそうです。というのも脳と利き手は密接に関わっている為、幼い頃に利き手を変えてしまうと脳の発達が遅れ、言語や認識力、読書能力、視覚認知能力、空間認知能力に影響が出ることがあるとされています。左利きは判断能力が高い、直感力や発想力が豊か、数学に強い、スポーツの分野で有利というメリットがある一方で、ノートをとるのに苦労する、ひらがなや漢字のバランスがとりづらい、テストの解答が書きづらい、公共のものが使いづらい(改札や自動販売機など)左利き用の商品が少ないなど、まだまだ苦労する場面があることも事実です。
もしお子様を右利きにすることを検討されている場合は、左右の脳のバランスが取れてくる10歳以降にすると良いそうです。もしくは右手の方が便利なものに関しては右手で使えるように練習をし、両利きを目指すのも良いと思います(アメリカやイタリアなどではそうする人が多いそうです)お子様が持って生まれてきたものを大切にしながら、その子にとってベストな選択を考えていきたいですね。