禅が教えてくれる人が持つ3つの毒

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禅が教えてくれる人が持つ3つの毒

 


禅の教えでは人間の煩悩には3種類あるとされ、それらを「三毒」と呼んでいます。

ひとつは「貪(とん)」欲深さ

お金

地位や名誉

食べ物

などもっともっと欲しいと必要以上に際限なく求めてしまう気持ち。

 

ふたつめは「瞋(じん)」怒りの気持ち

自分の思うように事が進まない時、欲しいものが手に入らなかった時、プライドを傷つけられた時など自己中心的な理由で怒り、誰かに憎しみや妬みの感情を抱いてしまうとき。その感情が自分自身を苦しめてしまうことに繋がるというもの。

 

最後は「痴(ち)」愚かさ

自分自身の誤りに気がつかず愚痴をこぼすこと、自分の利益しか考えない、物事を正しく判断できない、誤った物の見方、考え方に捉われすぎているなど、愚かさに振り回されてしまっている状況

 

欲があることは決して悪いことではありませんし、通常の範囲であれば人を成長させ、頑張ろうという気持ちにさせてこくれます。しかし度が過ぎて、飲み込まれてしまうことで周りを蹴散らしてでも登ろうとしたり、自分自身をも見失わせてしまうのです。大切なのは三毒を「毒」として認識すること、そしていかにそれらに支配されているかに気がつきバランスを取っていくことです。もしも三毒が強くなってしまったら、何が原因でそうなっているのかを、他人や取り巻く環境からではなく自分の中から答えを探すことが抑えることに繋がります。そして「足るを知る」今のままで十分なんだということを知ることです。どんな事もほどほどに満たし、小さなことにも喜び感謝をし、楽しかったことや嬉しかったことを思い出しながら「幸せ、感謝、優しさ」で心が満たされていればゆっくりと解毒されていきます。毒が心を蝕む前に、チューニングを定期的に行なっていきたいです。

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