子どもにやり方を伝える時は、言葉であれこれと説明をするよりも目で見てもらった方がすーっと覚えられると言われております(大人であっても私は聞くより見る派なのですが笑)しかし、大人が動いている時のスピードは子どもにとっては高速に見えており、その速さの体感は6~8倍にもなるのだそうです。子どもに分かりやすく見せて伝えてあげる為には動作を「ひとつずつ」「ゆっくり」「区切る」がキーポイントとなります。
例えばタオルを絞るとき
①桶をシンクに置く
②蛇口をひねって水をためる
③蛇口をとじる
④タオルを手に取る
⑤タオルを濡らす
⑥タオルをぎゅっと握る
⑦タオルを絞る
というように次の動作に移る前には一度止まることで、動作の切り替わりを子どもに認識してもらいます。そして大切なのは動作を見せている時は、大人は話を控えます。お話をしてしまうと、子どもは大人の口元に意識が向かってしまうため手元の動作に集中できなくなってしまうのです。伝えたいことがある時は必ず先に伝えてから動作を見せるようにし、「話す」と「動く」を同時に行なってしまわないように注意します。
子どもはそうして観察して覚えたことを、練習を繰り返しながらゆっくりと習得していきます。もし伝えたやり方とは違う取り組み方をしていて、直してあげたいなと思った時は「そうじゃない、こう!」などと指摘をするのではなく「もう1回やり方見ててくれる?」などと声かけをして再度やり方を見せてあげると◎モンテッソーリの基本の提示方法のお話でした。