秋の七草の一つでもある「葛」この時期は花が咲いており、マスカットのような甘く瑞々しい香りに思わず顔が近づきます(花言葉の一つに恋のため息とありました)そんな葛は私たちの生活にしっかりと根付いており薬効があることでも有名ですが、今回はその底知れぬ葛の力についてお話してみたいと思います。
-薬としての葛-
葛根湯が有名な葛の根っこは風邪のひきはじめや、肩こり、頭痛、筋肉痛などに効きます
葛の花は煎じて飲むと吐き気や二日酔い、ダイエットに。女性ホルモンに似た働きもするため月経不順、更年期障害や骨粗しょう症にも効果があるそうです。※冷え性や妊娠中の方はお控えください
葛の葉や茎は煎じて飲むと血圧を下げ、炎症を抑えたり、貧血や、胃の不調に。切り傷に生の葉を塗ると止血にもなる
-生活に使える葛-
ツルを煮て発酵させて、取れた繊維で布が作れる。通気性がよく光沢や透明感もあります
バイオエタノールにもなります
-食べて美味しい葛-
葛粉で葛餅や、葛きり、料理のとろみ付けに
葛の新芽、ツルの先っぽは枝豆風味で天ぷらやおひたしに、お茶に
葛の若葉は天ぷら、おひたし、炒め物や和物、お茶に
葛の花は天ぷら、甘酢漬け、シロップ漬け、料理の飾りに、お茶に
葛の実は煮豆に
こんなに有用な植物が身近にたくさんあることは人間にとってありがたいと感じます(繁殖力が凄まじいため厄介もの扱いもされるのですが、、)その力強さと生命力に魅了されているからこそ私たちは古くから愛してきたのかもしれませんね。