臭くないクサギ

臭くないクサギ

 

葉をちぎると独特な匂いがすることからついてしまったこの名前(でも臭くないので試してみてほしいです)全国各地で見つけることができ、花はジャスミンのように甘く良い香りがします。クサギは漢方としても使われており、葉や小さな枝を乾燥させたものを煎じて飲むとリウマチ、高血圧、下痢、むくみ、鎮痛作用があると言われております。また腫れ物や痔には煎じた液体を塗ると良いそうです。クサギは食べることもでき、5月から8月までの新芽や若葉はアクが少なく柔らかいため昔から岡山の山の方では食べられているそうです。ひとつまみの塩と一緒に7分ほど茹で、水でアク抜きすること15分(アクが強かったら1日水にさらしておく)茹でると不思議なことに葉っぱの独特な匂いが消えるそうです。天日干しして乾燥させると便利で、水で戻して炊き込みご飯のようにしたり、炒め物やあえもの、天ぷらや味噌汁に◎熟した実は植物では珍しい青が取れるため貴重な染め物の材料の一つであったり、何かと奥深いクサギなのでした。

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