スプーンのあけ移し(モンテッソーリ)

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スプーンのあけ移し(モンテッソーリ)

 


以前「スプーンや箸の握り方」でスプーンと箸の持ち方についてお話ししましたが、スプーンの練習におすすめなのがモンテッソーリ教育で行う「スプーンのあけ移し」です。お子様も大好きで遊びながらたくさん練習をすることができます。

 

用意するもの

〜ほとんど100円ショップ〜

木製もしくはガラスの器2つ

(ナチュラルキッチンという100円ショップがおすすめ)

陶器か木製のスプーンやレンゲ

(ナチュラルキッチンやネットなど)

木製トレイ(amazon)

滑り止め

(ダイソーのロールタイプをトレイのサイズに切る)

あけ移しの素材(後ほど紹介)

 この基本セットがあれば、箸やトングなどツールを変えて長く楽しめます。

 

まずはトレイに中身を綺麗にセットしてあげて、実際のお食事と同じようにお子様は机の上で行います(こぼれてもお掃除しやすいようにトレイの中で行うと◎)あけ移しの難易度はお子様の発達段階に合わせて変化していきます。初めは乾燥豆やマカロニなどを大きな器に入れてレンゲや底が深いスプーンなどでじゃぶじゃぶとすくうようにあけ移しをさせてあげてください。慣れてきたら中身をお米などの小さい物に替えてじゃぶじゃぶすくいをしていきます。こぼさないでできるようになったら、じゃぶじゃぶすくいはこれでマスターです(笑)モンテッソーリ教育では年齢で判断することはありませんが、目安として1歳児さんはこの段階の子が多いです。

次の段階はポンポンや殻つきクルミなどがぴったりはまるほどのサイズのスプーンで1つずつ丁寧にあけ移しができるようにしてあげます。量は5つくらいをあけ移すのがちょうど良いです。器もこの時は中くらいサイズにします。目安としては2歳児さんになります。正しい持ち方ができるように指の位置をお手本でしっかりと見せてあげ、位置の確認をお子さまとしてあげてください。(詳しくはスプーンや箸の握り方をチェック)

 それも慣れてきたら小豆がぴったりはまる程の更に小さなサイズのスプーンなどに替えて一粒ずつ運びます。そして器も小さめに、スプーンは薬味スプーンほどの極小サイズです。目安としては3歳児以降になります。

モンテッソーリ教育で使うものは自然のものでできていて「本物」であることを大切にしているのですが、理由としては小さい頃は特に「美しいもの」にたくさん触れることが大切であり、本物であるがゆえに「大切に扱わなければ壊れてしまうこと」を学び、加えてプラスチック製品と比べて「集中力が伸びる」からなのです。

 スプーンのあけ移しではお子様が飽きないように中身を何パターンか用意してローテーションしてあげると◎

例えば

乾燥豆(種類が豊富。白いんげん豆、大豆、黒豆、大納言、小豆)

乾燥とうもろこし

ひまわりの種

鬼くるみ(尖った部分はやする)

ポンポン

マカロニ

ごま

 

普段の生活でも大皿におかずをのせて自分が食べる分だけよそってもらうのも良いですね。ぜひ試してみてください。

 

 

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