9月9日は菊酒をいただく日

9月9日は菊酒をいただく日

 


旧暦の99日(現在は10月の中旬ごろ)は五節句の中で最後に訪れる「重陽の節句」の日。陽数(奇数)の最大数である9が重なることが縁起が良いとされアジアの多くの国でお祝いされています。その時期に咲く美しい菊には昔から不老不死や無病息災にまつわるお話があり、重陽の節句ではその菊を使ってお酒を作ることで、厄祓いをし、長寿を祈ります。

作り方は洗った食用菊1輪を日本酒に漬け込み一晩置くだけというシンプルさ。菊の良い香りがお酒に移ります。簡易的には日本酒にそのまま花びらを散らして飲むだけでも十分に素敵です◎実際に菊にはビタミンが豊富で、美肌、眼球疲労、解毒や鎮静、高血圧などに良いとされ、漢方薬としても使用されています。今年は菊を眺めながらゆっくりと日本酒を味わい、ささやかに祈ってみるのも良いかもしれません。

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